2015年6月21日日曜日

凝縮系核反応共同研究部門が日経に取り上げられました

2015年6月15日の日経新聞の「科学記者の目」のコーナーに「核のごみを無害化 「常温核融合」の遺産を利用」という黒川卓氏の記事が載りました。
会員のみに限定された記事(但し、無料会員になるのも簡単です)なので、引用は慎みますが、概ね以下のような内容でした。冷静に書かれた良い記事だと思います。
  • 東北大電子光理学研究センターに「凝縮系核反応共同研究部門」が設立された。
  • 放射性廃棄物を放射線を出さない物質に核変換する技術が、政府が昨年度始めた大型研究プロジェクト「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」のテーマに選ばれた。
  • これまでの常温核融合研究の歩みを振り返りつつ、「核科学の常識ではあり得ないデータが出ているのだから、メカニズムを解明する必要があると思った」という研究者の思いを紹介。
  • 核廃棄物の処理は重要な課題であることから、「いつ実現するかは見通せないが、多様な核変換の研究開発の推移を見守りたい」と締めくくる。


英語版が出ないのは残念だと思っていたら、6月20日に英語版の記事も公開されました。こちらは全文が公開されています。


日経新聞はこれまでにも岩村康弘博士の研究を報道してきています。例えば、4月には「岩村康弘博士の常温核融合研究が日経新聞に報じられる」で紹介した記事を企業報道部の三浦義和氏が書いています。

インターネット上には、「学術的な内容が全く分からない記事」と批判する意見もありますが、これは一般向けに書かれた記事なので、その批判はあたらないと思います。岩村康弘博士の研究成果や経緯を知りたければ、以下の記事を見るのが速いでしょう。参考文献に論文が挙がっていますので、そこから深く調べて行けます。また、常温核融合の概略が知りたければ、カレントサイエンス誌の特集を見るのが速いと思います。



以上

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