2009年12月31日木曜日

ACS 239th(第239回アメリカ化学会)で常温核融合のセッション(続)

LENR-CANRのNewsに、以前紹介した来年3月に開催されるACS会議での常温核融合のセッションの概要が載っています。

■追記(2010年1月17日)
http://www.lenr-canr.org/News.htm に、「The sessions will be held on March 21 and 22, starting at 8:00 a.m. This is a schedule change. The final ACS program will be availble in February 2010.」とスケジュール変更のお知らせが載っています。22日~23日と言っていたのが、1日早く変更されて21日~22日になったようです。このブログを見て参加する人はいないでしょうが(笑)、ご注意ください。
■追記終了


■引用開始
American Chemical Society March 2010 meeting cold fusion program
December  2009
The American Chemical Society (ACS) Spring 2010 National Meeting & Exposition will be held in San Francisco, California, March 21 - 25, 2010. The cold fusion session at this year's conference includes 61 abstracts. Forty six papers will be presented in four sessions over two days, sessions: ENVR014, ENVR049, ENVR050 and ENVR051. Fifteen papers will be shown in poster sessions. Here is a letter from the session organizer, Jan Marwan, and a copy of the program:
http://lenr-canr.org/Collections/ACSMarch2010program.pdf
■引用終了

■勝手な和訳
ACSの2010年春の全国会議&展示会はサンフランシスコで2010年3月21日~25日に開催される。常温核融合のセッションには61編のアブストラクト(概要)が寄せられている。46編は2日間にわたる4つのセッションで発表される:ENVR014、ENVR049、ENVR050、ENVR051。15編はポスターセッションで発表される。以下はセッション事務局のJan Marwan氏から送られてきたレターとプログラムのコピーである。
http://lenr-canr.org/Collections/ACSMarch2010program.pdf
■勝手な和訳終了

ポスター含めて61編の発表があるという事でなかなかの盛況ではないでしょうか。米国化学会は常温核融合研究をすっかり再認知したと思ってよさそうですね。
上記のプログラムを見ると、日本人科学者の発表も予定されているようです。私が気がついたものを拾い出してみました。抜けや間違いがあったらご指摘ください。

3月22日AM Theory and Overview
ENVR014
高橋亮人博士
沢田哲雄博士

3月22日PM Excess Heat/Power and Calorimetry
ENVR049
水野忠彦博士
北村晃博士

3月23日AM Nuclear Transmutation and Neutron, Helium and Tritium Emission
ENVR050
岩村康弘博士

3月23日PM New Perspectives
ENVR051
なし

以上

2009年12月27日日曜日

荒田博士の公開実験で配付された論文について

2008年5月22日(木)に大阪大学名誉教授である荒田吉明博士が実施された固体核融合の公開実験のニュースはインターネット上で良く紹介されています。夢エナジー氏の以下のサイトにはこの公開実験関連の豊富な情報がまとめられています。

http://www10.ocn.ne.jp/~solid_fu/

常温核融合を巡る議論の際に、この公開実験時に配布された荒田博士の論文が引用されることがあります。しかし、この論文を読むと、素人ながら、論文としての信頼性に疑問を持ってしまいます。素人なので論文の中身は評価できませんが、素人にも分かる外形的な記述の問題から、論文としての質が低いと見えるのです。
荒田博士が常温核融合研究に大きな貢献をされている事は存じていますし、荒田博士が考案されたパラジウム合金パウダーによるガスローディング方式が非常に再現性の高い優れた実験方式だという事も存じています。それだけに、この論文を常温核融合を実証した代表作のように紹介するのは控えた方が良いのではないかと思っています。

この論文は前述の夢エナジー氏のサイトに掲載されています。

http://www10.ocn.ne.jp/~solid_fu/solid_nuclear_fusion_reactor.pdf
「固体核融合」実用炉の達成
The Establishment of Solid Nuclear Fusion Reactor
荒田 吉明・張 月嫦
Yoshiaki ARATA and Yuechang ZHANG
(Received February 20, 2008)
高温学会誌 第34巻 第2号(2008年3月)

以下、素人ながらも論文の質に疑問を持つ点を挙げさせていただきます。論文から抜き書き(引用)して、問題と感じる部分を赤色にしました。いずれも論文の「中身」には関係ない事柄ですが、私の拙い経験からも、外部公開される論文としては目立つ瑕疵であり、十分な推敲がされていないという疑いを持ってしまいます。

1.自慢話のように受け取られる表現が繰り返されている。

P85
筆者らは20年間以上にわたり、固体核融合の実用化を目指して、その特性の解明と実用炉開拓のみの研究に集中し、世界的にも独走状態で展開した
P86
従来筆者らは、この 20 年を通じ[1)-53)]「固体核融合の実証」について、常に世界で独走的な立場で先行、その成果を示したことはよく知られている。筆者等はこれらの装置を「実証炉」と命名した。つまり一種類だけでなく、数種類の実証炉を次々に開発し、その都度「固体核融合の実証」を確認し、発表してきた。そのレポートは現在までに70編を越えている[1)-53)]。
P90
更に上記結論もうひとつの決定的実験結果を紹介する。それは重水素と水素の核燃料の立場からの比較である。従来筆者らは、この20年を通じ「固体核融合の実証」について、世界の追随を許さず、独走的な立場でその成果を示してきたことはよく知られている[1)-53)]。筆者等はこれらの装置を「実証炉」と命名した。つまり一種類だけでなく、数種類の実証炉を次々に開発し、その都度「固体核融合の実証」を確認し、発表してきた。そのレポートは現在までに 70 編を越えている。

2.情緒的な表現が用いられている。

P85
従来の学問体系では考えられないほどの重要な新しい“自然現象”である。
P86 
これは考えられないほど、つまり予測出来ないほど決定的であり、想像を絶する新現象である。この新現象は、Fig. 3 のように異なった活性バルク試料(Zr3NiO のようなバルク合金)でも Pd 単独の「ナノ粒子」の 2 倍程度多く吸収して、全く同じ共通現象が発生しており、これは「歴史的現象」として結論される。

3.同じ表現が繰り返して出現する。

P88
そこで今回も新しく開発した前記「実用炉」を使用して重水素と水素の核燃料としての立場で比較したわけです。
P90
そこで今回も新しく開発した前記「実用炉」を使用して重水素と水素の核燃料としての立場で比較したわけです。


4.53編の引用文献のほとんどが御自分の論文である。
P92~P93で引用されている53編のうち51編の著者に荒田博士の名前があります。


5.本論以外への言及があり、読者が混乱する。

結論部分で突然イーター(ITER)との比較が論じられています。しかし、本論文の趣旨は実験結果の報告と解析であり、政治的な投資判断を論じることではない筈です。また、基礎研究段階である常温核融合と、実用化に向けての実証段階にある熱核融合炉開発を同列に論じるのにも無理があると思います。私も「国際熱核融合実験炉(ITER)」への多額な投資は無理筋ではないかと懸念している一人ですが、たとえそのような意見を持っていたとしても、この論文の中で論じるのは不適当だと思います。

P92
従って結論として、この固体核融合の「実用炉」は一方では熱エネルギー発生装置であり、他方では 4-2-He 製造装置でもある。イーターのような熱核融合装置がよいか、上記のような固体核融合がよいか、どちらが人類のために重要であるか論を待つ必要はないと考えている。私は 50 年前、公開実験で、現在でさえ世界最高の電流と温度を発生させた記録的装置を製作 ・ 実験し、日本の熱核融合をスタートさせた立場上、それぞれの機能はよく理解しているので、特にその感を深くしている者である。国家として或いは人間社会としても、早く決断すべきと考えている。単に日本のためだけではなく、人類のためにも大切な事である
上記固体核融合は家庭、自動車、船、航空機、大型エネルギー源として活用可能と考えている。現在の空気汚染状況を考えるとき、速やかな対応が望まれる。また、更に新しい学問・産業の展開も可能と考えられる。
最後に、従来の“熱核融合反応”は危険物質を多量に放出し、その対策が極めて重要であることは一般によく知られている事実であるが、今回の“固体核融合反応”は全く無害であり理想的な実用炉であることを知っておくことは“人類のエネルギー源”として極めて重要なことである。

以上

2009年12月26日土曜日

ACS 239th(第239回アメリカ化学会)で常温核融合のセッション開催

来年3月にサンフランシスコで開催される第239回アメリカ化学会(ACS 239th National Meeting)でも常温核融合(LENR: low-energy nuclear reaction)が取り上げられるようです。

2009/12/23 < 2010年、再びアメリカ化学会ACSで! >
http://www5b.biglobe.ne.jp/~sugi_m/page285.htm

■引用開始
2009年3月にアメリカ化学会(ACS)のシンポジウムで常温核融合が発表されるという快挙がありましたが、2010年3月のACSで再びCold Fusionがとり上げられる予定です。次のNew Energy TimesのHPに出ています。
http://newenergytimes.com/v2/conferences/2010/ACS/ACS-2010.shtml
■引用終了


凝集体核科学国際学会」(ISCMNS)のホームページにも開催のお知らせが載っていました。これを見るとAbstract(概要)の投稿締切は2009年10月19日だったようです。

■引用開始
March 1-26 2010: The Fourth International New Energy Technology Symposium will be held at the American Chemical Society in San Francisco, California, USA.  For the fourth year in a row, the American Chemical Society, the largest scientific association in the world, has provided the opportunity for researchers studying low-energy nuclear reaction research to contribute to and participate in mainstream science.
Abstract submission is now open. Deadline is 19 October 2009. Please feel free to submit your abstract, 150 words or less (Environmental Division ENVR ? Symposium on New Energy Technology).
■引用終了

以上

2009年12月21日月曜日

Physics Letters掲載の北村博士論文

著名論文誌Physics Lettersに掲載された北村博士の論文がLENR-CANRからダウンロードできるようになったようです。


Kitamura, A., et al., Anomalous effects in charging of Pd powders with high density hydrogen isotopes. Phys. Lett. A, 2009. 273(35): p. 3109-3112.

http://lenr-canr.org/acrobat/KitamuraAanomalouse.pdf

以上

ICCF-15のABSTRACTS

ICCF-15(第15回凝集系核科学国際会議)のホームページに、ABSTRACTSが掲載されています。
http://iccf15.frascati.enea.it/docs/Abstracts.pdf

135ページでポスターセッションの内容も含まれているようです。

以上

2009年12月13日日曜日

菊池誠教授が常温核融合をニセ科学とする理由について

何をもって科学とニセ科学を分けるのかは興味深いテーマです。最近では地球温暖化の科学分析の根拠を揺るがすスキャンダル「クライメートゲート」(Climategate)が話題になってますね。これだけ大きな影響を与えた科学分析であっても、ニセ科学の疑いが出てきたみたいで、今後の展開に要注目です。

さて、以前、「常温核融合って論文は書かれてるの?」というエントリで、大阪大学の菊池誠教授のブログの記事から、主にJed Rothwell氏のコメントを引用させていただきました。この記事は「ニセ科学」というカテゴリで書かれている事や、以下の文章から、菊池誠教授が常温核融合はニセ科学だと判断されているように読み取れます。

■引用開始

[追記 5/28]
文章のスタイルから明らかかと思ってはっきり書かなかったのですが、僕はこの「成功」を九分九厘間違いだと考えています。これまでの検証実験との本質的違いはありそうにないです。
もちろん、なんらかのシステムで固体内常温核融合が起きてはならないという理由はないのですけど、パラジウム・水素(重水素)系でいまさらとなると、これまでとはよほど画期的に違うことをしないと無理でしょう。

万が一本当だったら、「ごめんなさい」と言うしかないです。はい。まあ、その必要は生じないでしょう。

それから、今回の「成功」は質量分析の結果に基づいているので、核反応の専門家よりも、まずは質量分析の専門家に、本当にこの実験でいいかどうか伺うのがよさそうです。うちだと、豊田さんとか・・・。ポイントは重水素とヘリウムの識別ですかねえ。よくわかんないけど

まあ、きちんとした論文が出ればすべてがはっきりします。最大の難関は論文を出版するところにあり、そこで査読者からかなり厳しい注文がつくはずです。査読者を説得できるだけのデータをそろえられるのなら、それだけでも立派。
■引用終了


この記事には1000件以上のコメントがついており、とても全部に目を通せてはいないのですが、私には、なぜ菊池誠教授が常温核融合をニセ科学認定されるのかが良く分かりません。

菊池誠教授は「きちんとした論文が出ればすべてがはっきりします。」と書かれているので、科学としての正しいプロセス(手順)を問題にされているのかと思いましたが、これについてはJed Rothwell氏から手厳しい反証が出ました(Jed氏は「常温核融合の論文は19前から数千本出版されています。荒田の結果も10年前から報告され、アメリカ、イタリアなどで追試して確認されています。その文献を読まないで「たぶん間違っている」と速断したから、「ごめんなさい」と言うべきです。」とコメントしています)。しかし、Jed氏の指摘を受けても、ニセ科学認定は変わらなかったようです。

それでは、菊地誠教授が常温核融合の論文の中身が間違っているとみなしているかと言うと、そもそも論文をご存知なかったくらいなので、それもありえません。

私の読解力が足りないのかもしれませんが、要するに菊池誠教授は「世の中で科学と認められていないから、ニセ科学に違いない」と主張されているように思えるのです。(このように発言されている訳ではありません。私がそのように理解したという話です)
しかし、こういうスタンスだと議論になっても認識が深まらないので、ニセ科学を糾弾する人としては不思議なスタンスだなぁと疑問に思っていました。

そうした所、たまたま9.11テロの米国公式説を疑う議論のスレに面白い書き込みがあったので以下に引用させていただきます。「陰謀論」を「常温核融合」に置き換えて読んでみると、菊池誠教授のスタンスが良く理解できました。議論が深まらないのも頷けます。

ちなみに、「911陰謀論」というと怪しげな感じがしますが、しっかりした論拠を示して米国政府に再調査を要求する地道な活動から、十分な根拠を持たず妄想や物語の域を出ない言説まで様々な主張があり、十把一絡げにして語るべきではありません。前者の活動で有名なのは、米国の建築士リチャード・ゲイジ氏です。今月は日本での連続講演ツアーが行われていて、今日が最終日です。私もゲイジ氏の主張には賛成で、WTCビルは爆破による制御解体を疑う十分な証拠があると考えています。実は、その論拠の一つである、WTCの粉塵からナノ・サーマイトと呼ばれる非常に特殊な爆発物を検出したという論文を出した著者の一人に1989年に常温核融合を主張したスティーブン・ジョーンズ博士が名を連ねているのです。面白いですね。


9.11はアメリカ政府の内部犯行@国際18
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/kokusai/1253507461/


■引用開始
615 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 18:26:44 ID:cirYYo9D
★大阪大学教授 菊池誠氏のブログ
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1255708069

The Ground Truth (John Farmer) と「倒壊する巨塔」(ローレンス・ライト)
2009/10/17

すでに他のエントリーでも取り上げていますが、『倒壊する巨塔』は、ビン・ラディンがアルカイダを組織して
テロを実行するにいたるまでの過程と9.11の進行,特にアメリカ政府の情報機関がどのように行動したかを
綿密な取材に基づいて書いた大作にして労作です。

「公式報告」ではないジャーナリストの視点から書かれたものなので、公式報告嫌いのかたにもお勧めします。
というか、そういうかたこそぜひ一読を。
なんというか、ジャーナリストを名乗って陰謀論の本を書いている何人かの日本の人たちとは、
「取材」というもののレベルが違うように思いますが、いかがでしょう。

その『倒壊する巨塔』はJohn Farmerの"The Ground Truth"でもOutstandingと評価されています。


616 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/10/22(木) 18:44:21 ID:e0d8jsBX
>>615
この人、ペンタゴン関係で「陰謀論はすでに論破したのに」を連呼してるけど、どこで論破してるんだろう
誰かリンク貼ってくれないかな
レッテル張りや人格攻撃ばかりで実のある意見が無いように見えるんだけど

617 名前:smac[] 投稿日:2009/10/23(金) 06:43:53 ID:BGQ8aECG
>>616

>レッテル貼りや人格攻撃ばかりで
>実のある意見が無いように見えるんだけど

それは誠ちゃんの運営方針がそうなんだからしかたない。
彼曰く「陰謀論者との議論は時間の無駄であるばかりか、利敵行為である」とのこと。
疑問や意見などには取り合わず、揶揄、罵倒を投げつけ続けることこそが「正しい陰謀論者の扱い方」である…と主宰者本人が、ブログで読者に呼びかけている。

「論破したのに、しつこく同じ疑問を繰り返してくる」という言い方も、そうした揶揄の一環であり、単なる定型句にすぎない。
したがって、当然のことだが、論破の「実績」はどこにも無い。

以前、オレは何度か、誠ちゃんに議論の呼びかけをしたが、
「そんなこと、専門家じゃない私に分るわけありませんよ」
「あなたはビデオを見ただけで全て理解できるんですか? へぇ~すごい能力ですね」
などと皮肉っぽく揶揄するだけで、まったく議論に乗ってこなかった。そこでオレは、
「『分らない』と言うことは、未解明の疑問があると言うことだろ? なのに議論しないと言うのは矛盾じゃないのか?」と反論し、
「あなたには科学者としての矜持はないのか?」とまで挑発してみたが、誠ちゃんは、
「そんな挑発には乗りませんよ。無駄です」と受け流すだけで、徹底的に「議論拒否」を貫いた。

それでオレは理解したね。
キクログに集う人々は「陰謀論など議論に値しない」と声高に叫ぶことにより、陰謀論に対峙して、論破することのできない自分達を互いに慰めあっているのだ…と言うことを。

あれは、もとより「議論」の場ではなく、印象操作で陰謀論をぶっつぶせ!…という「運動」の場である。
このスレの前の方で誰かが、オレに出向いて議論してくれと言っていたが、
オレは熱心なキリスト教信者が集う教会に出向いて「イエスは処刑後『復活』などしなかった」とか「マリアが処女であったはずはない」などと野暮な指摘をするつもりはないよ。


620 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[???] 投稿日:2009/10/23(金) 14:32:24 ID:Unn/WoAT
>>619
>疑問や意見などには取り合わず、揶揄、罵倒を投げつけ続けることこそが「正しい陰謀論者の扱い方」である
↑このヤリクチは案外ばかに出来ないかもしれんぞ・・・。
横レススマソ──。


629 名前:smac[] 投稿日:2009/10/24(土) 06:26:15 ID:9CbrD/By
>>620

>このヤリクチは案外ばかに出来ないかもしれんぞ・・・。

そのとおり。
誠ちゃんもバカではない。
議論拒否、揶揄、罵倒が卑劣な手段だと一般に受け止められる事は百も承知で、こうした方針を打ち出している。
そこで、誠ちゃんが、それらをどんなロジックにより「正当化」しているのか?…という観点からキクログを精読すれば、なかなか面白い収穫があるのでお奨めするよ。

では以下に、そのロジックを要約して紹介しよう。
ウッカリ読むと、意外に「正論だ」と感じてしまう罠もあるので、注意が必要だが…。

誠ちゃんは「陰謀論者」を二系列に分類する。
第一分類は、事件当初からこの問題に興味を持って精力的に情報を集め、分析、検証を繰り返して「陰謀論」のロジックを組み立てて来た「理論派陰謀論者」。
誠ちゃんは、彼らを「コアな陰謀論者」と呼ぶ。
対して第二分類は、心情的な反米、反権力主義から、「米政府ならやりかねん」と考える人が、中身を精査することなく「陰謀論」を信じ込む、いわば「なんとなく陰謀論者」である。

誠ちゃん曰く、「コアな陰謀論者」は説得不可能であり、さらに強力な理論武装をしているため、論破も不可能であると考える。
もとより、誠ちゃんの頭の中では「陰謀論など論外」であるのだが、
下手に論破しようとして、陰謀論を真面目に議論すれば、かえってそれに信憑性を与えてしまい「なんとなく陰謀論者」の数を増幅させてしまう結果となる。
そこで、以下のロジックが誕生した。(頁をあらためる)


630 名前:smac[] 投稿日:2009/10/24(土) 06:27:40 ID:9CbrD/By
(頁をあらためて)
==「陰謀論」は、その可能性について語り合うだけでも「死者への冒涜」であり「良識や科学への挑戦」と言える「害悪」である。==
==これらは本来、論理的に排除すべきものであるが、残念ながら我々には「コアな陰謀論者」を打ち負かす理論武装が整っていない==
==しかし、かと言って「陰謀論」の闊歩を座して見逃す訳にはいかない。世の中「正しい」者が常に議論で「勝利」するとは限らないのだ==
==ならば我々に出来ることは、陰謀論に染まっていない人々や、陰謀論者であっても「なんとなく陰謀論者」に留まる人々を「コアな陰謀論者」から遠ざけるように努力することだ==
==「あんなものに興味を持って近づいちゃ駄目ですよ」と諭し、それでも興味本位で近づこうとするコマッタちゃんは、ポルノや麻薬に惹かれる子供同様、お尻を叩いてでもやめさせなければならない==
==現存する喫緊の害悪に対して、「議論」「説得」は無力であり、時には強制的な規制こそが有効となる==
==従って、陰謀論に対しては徹底した無視、蔑視、揶揄、罵倒、侮蔑を繰り返すことにより、「善良」な人々が「悪」に染まらないよう、警告を発し続けるのが、最良の対策だと言える==
(以上、==・・・==はキクログよりの「引用」じゃなく、オレの目一杯好意的な解釈に基づく「要約」である)

ちょっと独善的に過ぎる嫌いもあるが、なかなか堂々としたロジック展開だろう?(笑)
キクログ内の本文はもう少し歯切れが悪いのだが、オレが敵に塩を送り、より「論理的」に見えるロジックに組み立て直してみた。
誠ちゃんも、オレのこの「要約」なら異論はないと思う。

このスレの読者諸氏には、上記ロジックのホールを見つけ出し、このロジックに基づく「反陰謀論戦略」に対する対策を自分なりに、ゲーム感覚で考えてみて欲しい。
きっと色々な楽しい収穫があるだろうと思う。

【言うまでもないが、オレは誠ちゃんの支持者ではないヨ。ここんとこ「アル派」に元気ないんで、ちょっと塩を送ってみただけだからネ…誤解のないように・・・って、そんな奴ぁ居ないよな(笑)】(おわる)
■引用終了

以上

2009年12月6日日曜日

JCF10が来年3月5日~6日に八王子で開催

常温核融合は本当だった! その13」に掲載された記事で気がつきました。

CF(固体内核反応)研究会(JCF:Japan CF-research Society)の第10回年会が来年3月に開催されるそうです。

開催案内は以下のページに載っています。
http://dragon.elc.iwate-u.ac.jp/jcf/NEW.HTML

詳細は上記ページから辿れるPDF文書にまとめられています。
http://dragon.elc.iwate-u.ac.jp/jcf/jcf10.pdf

開催案内部分を以下に引用させていただきます。メールアドレスは偽物に置換しました(スパムメールが届いたりしないように)。八王子だと行けない事はないのですが、発表聞いても中身が分からないだろうなぁ・・と迷うところです。2月下旬にはプログラムが発表されるようなので楽しみに待ちましょう。

■引用開始
1. 日時 
平成22年3月5日(金)~6日(土)の2日間
2. 会場
八王子東急スクェアビル11階と13階(JR八王子駅前で徒歩5分程度)
(懇親会場は当日通知します。)
アクセス: http://www.hachiojibunka.or.jp/gakuen/gakuenn-top.htm
3. 後援: 財団法人 熱・電気エネルギー技術財団
4. 講演形式
口頭発表(20-30分程度)会場にはPCプロジェクターが備え付けられています。
5. 参加費
5千円(懇親会は別に有料)。なお、JCF年会費納入がお済みでなければ、この機会に是非とも納入をお願い致します。
6. アブストラクト
研究会前の2月下旬にアブストラクト集をホームページで公開します。平成22年2月15日(月)までに原稿ファイルを電子メールに添付して以下に送付して下さい。
********@iwate-u.ac.jp
大きさはA4サイズで1枚、マージンは左右2cm、上下2.5cm以上でお願いします。例はホームページをご覧ください。
7. プロシーディングズ
研究会終了後にプロシーディングズを刊行します。
それは http://dragon.elc.iwate-u.ac.jp/jcf/NEW.HTMLにも掲載します。原稿提出締め切り、様式等詳細を2010年3月中旬に研究発表者にお知らせします。
8. 懇親会
3月5(金)の夜(18~21時)、懇親会を開催する予定です。参加申込書に懇親会参加/不参加をご記入ください。会費¥5,000は当日お受けします。
9. 宿泊
参加者は各自ご手配下さるようお願い申し上げます。
10. 次回ご案内
研究会プログラムは平成22年2月下旬にお知らせします。またホームページもご覧ください。http://dragon.elc.iwate-u.ac.jp/jcf/NEW.HTML
11. 参加申込
研究会への参加をご希望の方は、添付の参加申し込み用紙にご記入の上、平成22年2月15日(月)までに下記宛てお送りください。郵送、FAX、Emailいずれでも結構です。
12. 学生参加者旅費補助について
学生参加者への旅費補助(国内旅費のみ)を行います。ただし、助成金額は希望者数によって調整します。詳細は決まり次第追ってお知らせ致します。
■引用終了

以上